高校生の進路選択に関する調査

高校生の進路選択プロセス(行動・意識)を中心に、進路選択に際しての情報源、進路指導の内容と影響などを把握し、高校生の進路選択の現状を明らかにする調査です。
高校生の進路選択に関する調査(進学センサス2016)

グローバル化社会における 大学進学者の留学意識

大学進学者の3人に1人が留学意向あり
「就職」を意識し、男子の意向者は増加
一方、女子は「治安への不安」により減少

■大学進学者の3人に1人が留学意向あり(33.9%)。前々回調査(2011年)から微増。

意向あり 33.9% 意向なし35.9%
意向あり 2011年 32.8% → 2013年 33.4% →2016年 33.9%

■男子の留学意向者は、前々回調査(2011年)より2回連続で増加(2011年より+3.5ポイント)。

一方、女子は前回調査(2013年)より減少(-2.4ポイント)。
男子 意向あり 2011年 25.3% → 2013年 25.8% → 2016年 28.8%
女子 意向あり 2011年 38.9% → 2013年 39.7% → 2016年 37.3%

■留学したい理由トップは“英語(外国語での会話)の上達”。

前々回調査(2011年)と比較し、男子で増加したのは、「就職の時に役に立つ、有利になる」(+4.3ポイント)。

■留学への3大ハードルは ①費用 ②外国語 ③治安

前々回調査(2011年)と比較すると、特に女子で「治安」への不安が増加(+7.5ポイント)。

大学進学者の進路選択プロセス

大学進学者の出願校数は約3校
オープンキャンパスの参加率は94.2%
3人に1人が授業料の安さを重視

■大学進学者の平均出願校数は約3校(2.9校)。

前々回調査(2011年)と比較すると、興味を持った校数は減少。(6.4校→5.8校)
出願校数は微減。(3.0校→2.9校)

■推薦入試は62.7%が検討し、52.0%が受験。 AO入試は19.4%が検討し、11.0%が受験。

■大学進学者の94.2%がオープンキャンパスに参加。
高校1年時の参加率が増加し、全体的に早期化傾向。

平均参加校数は3.8校。参加率は前々回調査(2011年)の92.1%から、2.1ポイントの増加。
高校1年時の参加率 2011年34.7% → 2013年38.0% → 2016年46.5%

■3人に1人が、授業料の安さを重視

志望校検討時、「授業料が安いこと」については32.9%、「奨学金制度が充実していること」については22.4%が重視。

■大都市圏よりも、大都市圏以外のほうが、費用に対する関心度が高い

「授業料が安いこと」を重視 大都市圏以外 37.9% > 大都市圏 28.8%
「奨学金制度の充実」を重視 大都市圏以外 25.3% > 大都市圏 19.9%

今回のリリースのPOINT

1)大学進学者のうち、留学したいと考えているのは3人に1人(33.9%)。2011年比で微増。 一方、「留学したいと思わない」は2011年から40.4%→35.9%と減少しているものの、依然として「留学したい」を上回る。グローバル化が叫ばれるなかで、“留学派”と“非留学派”の2極化が進んでいる様に見える。全体では、まだ若干内向き志向の“非留学派”が優勢のようだ。

2)留学したい理由の中で、唯一増加しているのが「就職の時に役に立つ、有利である」である。
グローバル化が進む中で、 留学することが就職に有利という認識が大学進学者の中に広がり、留学意向を刺激しているようだ。

3)その一方、留学したくない理由のトップ3=3大ハードルは、「費用が高い」「語学が苦手」「治安への不安」である。特に前回(2013年)調査から増加しているのが「治安への不安」だ。海外でテロ事件が相次ぐ中、特に女子において、治安への不安が増大している。留学の推進のためには、留学先でのリスク対策をどうしていくのか、大学のサポート体制が重要になる。

調査概要
調査項目
進路選択行動プロセス/進路選択行動時期/進路希望の変更理由/影響メディア/出願校数/情報源/パンフレットの入手経路/オープンキャンパス・学校見学会の参加状況/オープンキャンパスの同伴者/オーブンキャンパスで知りたかったこと/高校で受けた進路指導内容とその影響度/進路先検討時の態度/将来に対する考え方
調査時期
2016年3月18日~4月11日
調査対象
全国の2016年3月高校卒業の男女