【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(3.文学)

■重視項目 就職や学習環境よりも、交通の便が良いことを重視

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大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目が、「交通の便が良いこと(全体22位に対し8位)」となっており、全22分野中最も高い。

一方、全体より順位が低いのは「就職に有利であること(全体4位に対し11位)」「学習設備や環境が整っていること(全体9位に対し17位)」となっている。教育内容や環境に関する項目が上位に来ないのが特徴で、就職や学習環境よりも、通いやすさを重視する傾向が強い。

 ■進学ブランド力調査2016における文学分野の志願度ランキング

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関東は大規模総合私大が上位を占めており、TOPは早稲田大学。2位の青山学院大学に約5ポイントの差をつけている。志望理由の自由回答では、「私文の最高峰」「私立文系のトップ」など、レベルの高さや「オープンキャンパスに行って雰囲気が良かったから」など校風を挙げる声が多い。

東海では公立の愛知県立大学がTOPで、コメントとしては「自宅から通うことができ、キャンパスがきれいな公立大学であるから」等が挙げられている。

関西では関西大学がTOP。「自宅から近く身近に感じる大学なので」「学びたい学部があり、自宅から通えて偏差値が自分より少し高く、目標に丁度良いから」などのコメントが挙がっている。

全体的なコメントの傾向として、教育内容やカリキュラムについてではなく、大学そのものの立地やレベル、雰囲気を基準に志望校を決定している傾向があり、本分野に関しては学ぶ内容がなかなか差別化しにくいのではないかと推測される。