【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(13.家政・生活科学)
■重視項目 自宅から通えて面倒見が良く、資格取得や就職をサポートしてくれることを重視
全22分野中トップなのが、 「社会で役立つ力が身につくこと」「学生の面倒見が良いこと」「学生生活が楽しめること」「自宅から通えること」。
大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目は、「資格取得に有利であること(全体6位に対し2位)」「専門分野を深く学べること(全体13位に対し6位)」、低い項目は「自分の興味や可能性が広げられること(全体3位に対し9位)」となっている。
関連して、進学センサスで別途尋ねた地元志向(進学先検討時に地元に残ることを希望したかどうか)については、「地元に残りたい」と回答したのが58.2%(全体平均45.1%)と全22分野中トップで、やはり自宅から通えることは大きなポイントとなっている。
また、「就職に有利」とどのような点で感じるかという質問では、「就職活動のサポート体制がしっかりしていること」が全22分野中トップ。就職活動においてもサポートを期待していることがわかる。
女子の志望者が多い分野でもあるため、全体的に自宅通学やキャンパスライフ、学習のフォローやサポートを重視する割合が他分野より多いのが特徴だ。
■進学ブランド力調査2016における家政・生活科学分野の志願度ランキング
昔から女子大がけん引する分野だが、その強さが表れるランキングとなった。
関東ではランクイン全校が女子大。1位は日本女子大学となった。高校生の志望理由の自由回答では、「少人数で授業があるから自分にあってると思う」「女子大として最初に作られ、自立した人が多いのであこがれる」などが挙がっている。3位は関東では珍しく国立のお茶の水女子大学がランクイン。「少人数制の授業であること」「女子教育発展を重視している点が良い」「少人数でしっかり学べる」などのコメントがあり、ここでも女子大であること、少人数教育などのきめ細かいフォローが期待されていることがわかる。
東海では名古屋学芸大学が1位で、2位は椙山女学園大学。関西エリアの奈良女子大学も3位にランクインしている。
関西の1位は公立で生活科学部を有する大阪市立大学が2位以下に大差をつけて1位となっている。