【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(14.体育・スポーツ)
■重視項目 クラブ・サークル活動が盛んで、スポーツに集中できる設備環境が整っていることを重視
全22分野中トップなのが、 「クラブ・サークル活動が盛んであること(全体19位に対し2位)」「先輩・卒業生が魅力的であること(全体32位に対し14位)」「寮や奨学金などが充実していること(全体33位に対し21位)」。
また、ほかに大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目は、「学習設備や環境が整っていること(全体9位に対し5位)」「学生生活が楽しめること(全体8位に対し5位)」「専門分野を深く学べること(全体13位に対し8位)」。
一方、全体より順位が低いのは「校風や雰囲気が良いこと(全体2位に対し7位)」「自宅から通えること(全体5位に対し9位)」、また、全体で4位である「就職に有利であること」については12位と低い。雰囲気や知名度、伝統や就職よりも、実際にどんな先輩や卒業生がいるのか、寮や奨学金も含め、スポーツに集中できる施設設備は整っているか、を重視している。
■進学ブランド力調査2016における体育・スポーツ分野の志願度ランキング
2020年に東京オリンピック開催を控え、昨今新増設や改組が多い分野でもある。上位には体育学部あるいはスポーツ健康科学系の学部・学科を有する大学が入ったが、3エリア共に志願度が10ポイントを超える大学はなく、比較的分散傾向といえる。
関東の1位は日本体育大学。高校生の志望理由の自由回答では、「スポーツをやる環境がどこよりも1番いい」「アスリートと共に、自分の力を試したい」という声が挙がっている。昨今の動きとしては2017年にスポーツ文化学部を新設し、スポーツ国際の領域を強化する。
2位は早稲田大学。「スポーツ科学部に興味がある」「スポーツマネジメントを勉強したい」との意見がある。2019年には、戸山キャンパス記念会堂を建て替え、多機能型スポーツアリーナが新設される予定で、施設・設備を重視するスポーツ系志望者にはより魅力的な大学となりそうだ。3位は日本大学で、昨今の動きとしては2016年にスポーツ科学部を新設。
東海の1位は中京大学。「将来、教員になりたいので、体育科のある大学だから」「クラブが盛んである」というコメントがみられ、東海エリアでは2位以下を5ポイント以上上回っている。4位に日本体育大学、5位には筑波大学と立命館大学など、他エリアの大学も選択肢に入ってくるのが特徴だ。
関西の上位も、関西大学は人間健康学部、同志社大学と立命館大学はスポーツ健康科学部をそれぞれ有している。4位の大阪体育大学は2015年に教育学部を新設、特別支援教育も含めた教員養成に力を入れている。