【進学ブランド力調査2016追加分析】志望学問分野別 志望大学ランキング(16.生物・農・獣医・林産・水産)

■重視項目 専門分野を深く学べる教育内容や環境。資格・就職、キャンパスライフは低め

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2位の「自分の興味や可能性が広げられること」は全22分野中トップ。 

大学進学者全体と比較して順位が3ランク以上高い項目が、「学習設備や環境が整っていること(全体9位に対し3位)」「偏差値が自分に合っていること(全体7位に対し4位)」「教育方針・カリキュラムが魅力的であること(全体16位に対し7位)」「専門分野を深く学べること(全体13位に対し9位)」となっている。  

一方、全体より順位が低いのは「就職に有利であること(全体4位に対し7位)」「資格取得に有利であること(全体6位に対し10位)」「学生生活が楽しめること(全体8位に対し14位)」「キャンパスがきれいであること(全体10位に対し19位)」となっている。


■進学ブランド力調査2016における生物・農・獣医・林産・水産分野の志願度ランキング

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 関東では日本大学がTOP。2015年に「くらしの生物学科」を開設した(同時に短大部の生物資源学科を募集停止)。以下、明治大学、東京農業大学が続く。志望理由の自由回答では、明治大学は「私大農学部で偏差値が高いから」「農学部を文系でも受けられるから」など農学部に関するコメントが多い。また、東京農業大学は「食品香粧学科に興味を持ったから」「酒造りを学べる」「遺伝子の勉強をしたい」「農場が大きい」など、学びたい分野や環境についてより具体的に書かれているのが特徴的である。

 東海・関西では上位5位中私立大学は1校のみで、国公立が上位を占めた。東海では農学部を有する名城大学が2位。そもそも東海でこの分野を学べる大学が少ないため、5位以降他エリアの大学名も入ってくるのが特徴的だ。関西では生物理工学部を有する近畿大学が2位にランクイン。特に近畿大学は「マグロが有名で水産が強い」など、近大マグロの印象の強さを挙げた高校生もいた。3位の神戸大学は「食品に関する研究があるから」との声もあった。