国立大学協会 一般選抜における英語外部試験活用方針の公表について

国立大学協会は各国立大学の一般選抜における英語外部試験(以下、外部試験)活用方針について、2019年11月29日時点での情報をリンク集の形で公表した。全体の約8割が不活用、約2割が何らかの形で活用を表明しているが、その概観と、受験する際に注意すべきポイントを以下に整理した。なお、一部の学部学科のみの活用というケースも大学名で表記しているほか、情報は随時更新されている可能性があるため、具体的な検討の際は、必ず各大学の募集要項等を参照いただきたい。外部試験を活用する場合も、「いつからいつまでの試験が有効か」は大学により異なるため、注意が必要だ。

各大学の主な活用方法
(区分は2019年5月31年時点の文科省公表状況に準ずる:http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1417592.html

  • 出願資格として活用  1件
    ・・・東京海洋大学
    →対象外部試験ごとに指定水準以上のスコアを提出することが必要
  • 点数化して加点  5件
    ・・・千葉大学、大阪教育大学、山口大学、九州工業大学、鹿児島大学
    →対象外部試験スコアを大学独自に換算したスコアを共通テスト「英語」の成績等に加点するため、対象外部試験と換算ルールを事前にチェックし、対象外部試験を受験する必要がある
  • 出願資格及び点数化して加点  0件
  • 一定水準以上の成績で大学入学共通テスト「英語」等を満点とみなす  8件
    ・・・秋田大学、東京藝術大学、千葉大学、福井大学、広島大学、長崎大学、宮崎大学、鹿児島大学
    →対象外部試験と所定水準を事前にチェックし、対象外部試験を受験する必要がある
  • 高校が作成する証明書等の併用  0件
  • 高得点活用(共通テストの英語の得点と比較)  2件
    ・・・金沢大学、佐賀大学
    →共通テスト「英語」も受験したうえで対象外部試験の受験が必要となる
  • 活用するが、現時点で活用方法を明示していない  0件
  • 活用しない  68件
    →該当校を受験する際は外部試験を受験する必要はない
  • 学部別に活用方法が異なる大学が多いため、一部の学部等のみで実施する場合を含む。
  • 一大学において複数の活用方法を設定する大学もあるため重複が生じており、上記合計数は国立大学合計の82校と一致しない。

(2019/11/29時点情報 リクルート進学総研まとめ)