学校選択重視項目から見た、今後のブランド力向上のドライバー

高校生が進学する際に重視する項目(進学ブランド力調査2022より)
図1 高校生が進学する際に重視する項目(進学ブランド力調査2022より)


15年の変遷から見えてきた、4つのドライバー

 ブランド力調査15年の変遷を見てみると、志願度は、単純に志願したい人の数の足し上げなので、一般的に規模が大きい方が高校生の母集団も大きくなり、ランキングも上位となる。しかし、そうしたなかでも、時代に合致した改革を継続的に進めている大学の支持が高くなっていることが分かる。単年では気づきづらいが、経年でみるとその傾向は明らかだ。

 では、高校生の支持を高めるための改革のドライバーとは何か。それが、ここに示した4つのポイントである。

  • 時代に合致した商品ラインアップ(学部・学科・プログラム)の充実
  • 将来のキャリアを見据えた学びのサポート
  • 学ぶ場の価値の創造
  • 強みの創造と差別化戦略

 これらのポイントは、左ページに掲載した「高校生が進学する際に重視する項目」と単純に1対1対応とはなっていないものの、概ねその上位項目と関連している。これらのポイントは、過去だけでなく、将来に向かってブランド力を高めていくためのドライバーとなり得るものだと考えている。次ページより、その4つのポイントを深く掘り下げたい。

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