新世紀のキャンパス　池袋キャンパス／東京国際大学

世界を視野に都心で学ぶ

　本学は、1965年に埼玉県川越市に商学部のみの単科大学「国際商科大学」として創学し、1986年に「東京国際大学」に校名変更。現在、6学部・10学科（収容定員7740人）、4研究科を擁する総合大学となり、これまでに世界100カ国・地域を超える留学生を受け入れている。キャンパスは、埼玉県川越市に第1、第2キャンパス、坂戸市にスポーツ教育の拠点となる坂戸キャンパスを設置し、本学の教育理念「公徳心を体した真の国際人の養成」に基づき、英語教育、国際教育、スポーツ教育を柱に教育活動を展開している。

　2023年9月、本学のグローバル教育機能を高めた都市型キャンパスとして、約4000人の学生を収容する池袋キャンパスを開設した。多国籍の人・企業、情報が集中する都心での開設により、海外の最先端の研究への接点もこれまで以上に増え、世界各国から教員・研究者を招き、知の交流拠点、国際ブレイン・サーキュレーションの構築を目指している。

学生が主役となるキャンパス

　池袋キャンパスは、都市再生機構が防災公園街区整備事業を実施している造幣局東京支局跡地内に建設。「サンシャインシティ」に隣接し、延べ床面積は約3万5000平方メートル、JR池袋駅からは徒歩12分、最寄りの東京メトロ東池袋駅からは徒歩4分のアクセスである。

　建物は、22階建てのインターナショナルタワー（高層棟）と4階建てのガーデンウィング（低層棟）で構成。インターナショナルタワーには教室や研究室、知の承継を象徴するブックウォールがそびえる図書館に加え、国際ビジネスインキュベーションセンターを整備。ガーデンウィングには600名を収容するTIUホール、トレーニングジム、フィットネススタジオ、そして屋上には約180メートルの「天空のランニングコース」を設置。2つの棟は2階のアトリウムで繋がり、学生が行き交うエリアには「TIU COMMONS」を設置した。建物のまわりをインターナショナルデッキで囲み、目の前に広がる豊島区最大の防災公園（IKE･SUNPARK）の解放感と相まって、学生が主役となるステージ型キャンパスを作りあげている。

世界に触れるキャンパス

　本学には、現在、約1500名の留学生が在籍し、池袋キャンパスでは、留学生と日本人学生が共に学んでいく。本学のグローバル教育の象徴となる「TIU COMMONS」は、3階のLearning Commonsと2階のGlobal Commonsで構成されている。Learning Commonsは、ネイティブ教員との英会話を実践的に学ぶEnglish Loungeや個別に英語学習や留学のアドバイスが受けられるAcademic Advisingなどのエリアにわかれている。また、Global Commonsは、日本人学生、留学生がともに利用可能なオープンスペースで、異文化交流を図るイベントや様々な多⾔語イベントを開催。日本人学生と留学生とが、日常的に互いに多様な価値観に触れることができる学生交流エリアとしての役割を担う。

　加えて、日本文化を伝える施設として、茶室「公徳庵」を整備。茶室は、小間席、広間席、立礼席の3タイプを設えた。露地の植栽にもこだわった本格的な茶室で、日本の文化や精神に触れ、「和の心」への理解を深め、「公徳心を体した真の国際人」としての素養を磨いていく。国、地域に偏りのない留学生を受け入れ、日本と世界、双方向の交流で、真の異文化理解力を育み、国際社会で活躍できる人材を養成する。

世界の大学に並び立つ大学に

　防災公園（IKE・SUNPARK）に隣接する池袋キャンパスは、災害時には帰宅困難者の一時滞在施設としての役割を果たし、食料や毛布等を備蓄している。また、キャンパス内の食堂「INTERNATIONAL CAFETERIA」、「GOOD HEALTH CAFETERIA」は、日常的に一般の方々にも開放し、地域に貢献。世界各国から留学生を迎えグローバル教育に取り組む本学は、国際都市池袋の一翼を担うとともに、研究を通じ国際社会に貢献し、世界の大学に並び立つ大学となることを目指している。

（文／学校法人東京国際大学）

東京国際大学池袋キャンパス外観

新校舎沿いには、留学生の母国の国旗を掲揚。